① 首都圏外郭放水路庄和排水機場(最大排水量200m3/秒)
平成18年度完成。中川流域の深刻な浸水被害を軽減するために国道16号の下に建設された首都圏外郭放水路の出口として、放水路の水を江戸川へ排水します。
倉松川 中川 18号水路 大落古利根川・幸松川→ 江戸川
※特に幸手市、杉戸町、春日部市などの水を排水
レベルアップした雨に負けないよう、将来にわたって水害に対して安全なまちづくりを進めていくため、流域のあらゆる関係者が協働して流域全体で取り組む治水対策を「流域治水」といいます!
甚大な被害を回避し、早期復旧・復興まで見据えて、事前に備え「強靭性:Resilience」、将来にわたり継続的に社会や経済を発展させる「持続可能性:Sustainability」ことを、流域(River Basin)のあらゆる関係者で取り組むこと「包摂性:by All」を「流域治水」の基本的な考え方としています。
降った雨水が川に集まってくる範囲のこと。集水域ともいいます。
「水を治める=おとなしくさせる」という意味で、洪水などの被害を防ぐために川の改良や保全を行うことをいいます。
洪水が起きた時に川から水があふれて浸水が想定される範囲を氾濫域といいます。
台地と台地に挟まれた低平地で、昔は利根川や荒川も流れ込んでおり、氾濫を繰り返していた地域です。加えて、市街化が急激に進んだことで、さらに浸水しやすい地域です。
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これまで行政は、江戸川、中川・綾瀬川流域を浸水被害から守るために、堤防を強くしたり、雨水が川に流れないように貯めたりといった治水対策を行ってきました。
放水路・排水機場の整備
(河川における対策)
堤防整備・強化
(河川における対策)
校庭貯留
(流域における対策)
開発調整池の整備
(流域における対策)
排水機場は台風などの大雨のとき、中小河川の洪水をポンプにより江戸川などの大河川へ強制的に排水する目的を持っています。
江戸川河川事務所では、7つの排水機場を運営管理していますが、なかでも首都圏外郭放水路、三郷放水路、綾瀬川放水路、坂川放水路に設置された排水機場は国内最大級の規模を誇ります。
平成18年度完成。中川流域の深刻な浸水被害を軽減するために国道16号の下に建設された首都圏外郭放水路の出口として、放水路の水を江戸川へ排水します。
倉松川 中川 18号水路 大落古利根川・幸松川→ 江戸川
※特に幸手市、杉戸町、春日部市などの水を排水
平成7年度完成。宅地開発が進んだ坂川流域の浸水被害の軽減が目的。江戸川と利根川を結ぶ北千葉導水事業の一環としてつくられた坂川放水路の下流にあり、坂川の内水を江戸川に排水します。
坂川・坂川放水路 → 江戸川
※松戸市、流山市の一部の水を排水
平成10年度完成。綾瀬川流域の浸水被害を軽減するため、その一部を中川に排水します。また水質浄化のために中川の水を綾瀬川へ送水します。
綾瀬川・古綾瀬川 → 中川
※特に草加市、越谷市、八潮市などの水を排水
平成7年度完成。中川上流の湛水被害、下流の洪水に対する安全度の向上、高潮時の水位上昇の緩和、中川下流部の水質浄化、江戸川の利水安定などを目的としています。
中川・大場川・第二大場川 → 江戸川
※特に三郷市、吉川市などの水を排水
首都圏外郭放水路は中川流域の洪水を防ぐために建設された世界最大級の地下放水路です。
中小河川の洪水を地下に取り込み、地底50mを貫く総延長6.3kmのトンネルを通じて江戸川に流す、世界最大級の地下放水路です。
首都圏外郭放水路の完成によって、周辺地域で浸水する家屋の戸数や面積は大幅に減り、長年洪水に悩まされてきた流域の被害を大きく軽減しました。
首都圏外郭放水路全体概要図
首都圏外郭放水路(調圧水槽)
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最近では、気候変動の影響により洪水の発生頻度が増加すると推測されており、従来の行政による対策だけでは対応できない場合が増えてきました。
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埼玉県越谷市 ※越谷市を中心に長時間にわたり強い雨が降り続きました。
千葉県松戸市 ※松戸観測所では既往最大雨量を観測しました。
そこでみなさんの力が必要です。
住民のみなさんも「流域治水」の主役です!
これからも大好きな“まち”で川と共に暮らしていくためにできることからはじめましょう!